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【要注意!!】腸管出血性大腸菌O157

皆さんこんにちは!ぷくぷくです。

今回は皆さんもご存じの食中毒O157についてお話いたします。

 先月4月30日、京都の保育所にて5人の児童がO157に感染しうち1名が死亡するという大変痛ましい事件が発生しました。

また、2011年には富山県の焼き肉店にてユッケを食べた5人が死亡するなど、以前から全国各地で事件が相次いでいます。

 

そんな恐ろしい食中毒O157について知識を深めていきましょう!

 

恐怖の細菌

皆さんはO157のことは聞いたことがあるけれど具体的にどんな細菌かご存知の方はあまり多くないと思います。

そこで、まずはO157がどんな細菌なのか見ていきましょう!

O157って?

O157正しくは「腸管出血性大腸菌O157」と言い大腸菌の一種です。

この「大腸菌」には様々な種類があり人の腸にも存在しています。しかし、人の腸に存在している大腸菌を含め、ほとんどの大腸菌は無害です。

ただ、中には人に害を及ぼす「病原性大腸菌」がありO157もこのうちの1つです。

O157はヒトの体内で「ベロ毒素」という毒素を生成します。なんとこの毒素、フグの30~50倍もの毒性があると言われています!この毒素が様々な症状を引き起こすんです!

 

O157は抵抗力の弱い方が感染すると腎機能障害などの後遺症を残す可能性のある溶血性尿毒症症候群(HUS)という病気を引き起こすことがあるんです。

 

初夏から初秋に向けての発生件数がとても多く注意が必要です!

また人から人へと感染し二次感染もあり得るため家族などに感染し被害が広がることもあります。

どんな症状なの?

O157の潜伏期は4~8日とされていて、その間は何の症状もありません。

潜伏期が終わり初期症状としては腹痛とともに水っぽい下痢が頻回に起こります。

発症から2~3日すると「ベロ毒素」によって激しい腹痛とともに大腸に粘膜が傷つけられ血便が出始めます。

さらに重症化すると「溶血性尿毒症症候群(HUS)」へと進行する可能性もあります。

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 溶血性尿毒症症候群って何?

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溶血性尿毒症症候群と言っても正直難しいですよね💦

私も医者ではないのでなかなか難しい内容ですがもしもの時に備え少しでも知識をつけましょう!

 

この溶血性尿毒症症候群(ながいのでHUSとします)HUSは急性腎不全や止血に関係する血小板の減少、赤血球が破壊されることで起こる貧血などの症状があり、場合によっては死亡することもある病気ですが大抵は治癒する病気でもあります。

 

O157による下痢が収まった後に腹痛血尿けいれん眠りたがる頭痛元気がない浮腫、などの症状があった場合は要注意です!

 

また、O157のその他の重篤化としては脳症などを発症する方もいます。

何か異変を感じたらすぐに病院を受診しましょう!

O157はどうやって感染するの?

この菌は主に牛などの家畜の腸内に存在していて、その糞尿などから汚染された、食品を口にすることで感染します。

過去の事例としては、牛レバー、ローストビーフ、焼き肉、ユッケ、サラダ、漬物などがあり様々なもので感染しています

サラダや漬物においては生産過程で汚染された器具の使用や感染した製造者、または野菜自体に菌がついていたなどの原因があります。

 

または、感染者からの二次感染もあり得ます。

この菌は非常に感染力が強く、ほかの食中毒がおよそ100万個で感染するところをO157はたったの100個体内に入っただけで感染してしまうんです!

どうやって防ぐ?

O157に限ったことではありませんが、食中毒予防の3原則をご存知ですか?

①つけない!  ②増やさない!  ③殺す!

 まずは「つけない!」

これはほとんどの食中毒菌に言えることですがまずはこまめに手の洗浄・消毒を心がけましょう!消毒をはアルコールや逆性石鹸などが有効です。

また、生肉を扱った器具やサラダなど加熱せずに食べる食品を扱う器具などは必ずきれいに洗い、熱湯消毒やキッチン用アルコール除菌剤などを使いましょう!

 

「増やさない!」

多くの細菌は高温多湿の環境を好み、逆に10℃以下の乾燥した環境では活動が弱まります。そして-15℃で増殖が止まります

そのため、食べ物についた菌を増やさないためにも生鮮食品などは購入後速やかに冷蔵や冷凍をしましょう。

 

しかし、O157に関しては低温に強く、冷凍庫内でも生きています。

そのため、冷蔵や冷凍をしたからと言って油断しないようにしましょう!

「殺す!」

どんなに「つけない」「増やさない」を徹底しても菌がいる食材自体はどうにもできません。そのため、付いてしまった菌を殺すことがとても重要になってきます。

幸い、ほとんどの食中毒菌は熱に弱くしっかりと加熱すれば死滅します。

加熱の目安としては

75℃で1分以上加熱

                      することが大切です。

特に肉料理などは中心部までしっかりと加熱しなければ意味がありません。

75℃で1分加熱したからと言って、肉の中心温度が75℃に達していなければ危険なので気を付けましょう。特に焼き肉店などでの生焼けや箸の使いまわしにも気を付けましょう!

 

この食中毒予防の3原則を守り、予防に心がけましょう!

自分の身は自分で守ろう!

O157はとても怖い感染症ですがそれと同時に予防が可能な病気でもあります。

日頃の食生活に気を付け、個人個人が予防に努めることがとても重要です。

それでも、もし違和感を感じたら必ず受診をして悪化を防ぎましょう!!

今回は難しい内容でしたが最後までお読みいただきありがとうございました。

以上ぷくぷくでした😊