ぷくぷくデリカ

ぷくぷくデリカでは料理・映画・旅情報など様々なコンテンツをお届けします!

アルザスの歴史的レストラン「オーベルジュ・ド・リル」

皆さんこんにちは!ぷくぷくです😊

今回はフランス、アルザス地方にある二つ星レストラン

L'Auberge de l'lll (オーベルジュ・ド・リル)

をご紹介いたします。

 

 

歴史あるレストラン

今回ご紹介するレストラン「オーベルジュ・ド・リル」はフランスのアルザス地方にあるとても歴史深いホテルが併設されたレストランなんです。

レストランがあるアルザスはこんなところ!

 

pukupukudelica.hatenablog.com

どんなレストラン?

f:id:pukupukudelica:20190515213840j:plain

オーベルジュ・ド・リル」はアルザス地方の中心都市「ストラスブール」から南に約60㎞に位置する「イローゼン」という人口約550人ほどの小さな村にあります。

 

この「オーベルジュ・ド・リル」という名前の意味ですが、「オーベルジュ」というのはホテルが併設されたレストランという意味で、日本ではあまり考えられませんがあくまでもメインはホテルではなくレストランなんです。

 

フランス人の食に関しての意識はとても高く、行きたいレストランがあれば観光メインではなくそのためだけにでも行きます。

また、日本と違いフランスの有名レストランは中心都市ではなく何にもないようなド田舎にあることが多く、日帰りというのが難しい場合があります。

そのため「オーベルジュ」という、レストランに来たお客さんが泊まれる施設があるんです。

 

そして「ド・リル」というのは「イル川の畔」という意味ですぐ横に流れているイル川からその名前が付けられました。

総合的な意味としては「イル川に畔にある料亭旅館」といったところです😅

オーベルジュ・リル」の歴史

今のレストランの創立は1949年ですが「オーベルジュ・ド・リル」の前身である「アルブル・ヴェール(緑の木)」は1880年に創立されました。

 

1880年「エーベルラン一家」はイル川の橋のもとに「アルブル・ヴェール」というレストランを開きました。

このレストランは地元の人たちから気軽に食事のできるレストランとして、およそ50年にわたり愛され続けました。

 

そしてこの時、のちの「オーベルジュ・ド・リル」の創設者であるポールジャン=ピエールが誕生しました。

 

しかし、全てがうまくいっていた中第二次世界大戦が勃発。

1940年の初夏フランス軍がドイツ軍の侵攻を阻むためにイル川にかかる橋を爆破してしまいます。この時不幸にもエーベルラン一家のレストラン「アルブル・ヴェール」は倒壊してしまいました

 

しかしながら、この出来事をきっかけに田舎の小さなレストランは世界的な名店へと生まれ変わります!

1949年。戦後の家業再興のためにポールジャン=ピエール兄弟が立ち上がり、「アルブル・ヴェール」は「オーベルジュ・ド・リル」として生まれ変わったのです!

 

そして、3年後には早くもミシュラン一つ星を獲得。

1954年にはポールの息子で現在のシェフであるマルクが誕生します。

1954年にミシュラン二つ星に昇格し、1967年にはついにミシュラン三ッ星へと昇り詰めました。

 

その後、厨房の主権がポールから息子のマルクに譲られても三ッ星は変わることがなく

受け継がれていきました。

三ッ星の継続年数はフランス国内では第二位にもなり、「ポール・ボキューズ」というレストランの次に長い間保たれてきました。

 

しかし!今年2019年のミシュランガイドが波乱を呼びました。

なんと、「オーベルジュ・ド・リル」は三ッ星から二つ星へと降格になったのです。

1967年から2018年までのおよそ51年間という三ッ星の記録は途絶えてしまいました。

 

ただ、もちろんのこと料理は今まで通り三ッ星の味ということには変わりありません。

これからまた、「オーベルジュ・ド・リル」へと生まれ変わった時のように復活劇があることを期待するばかりです!

レストランを見てみよう!

それでは、「オーベルジュ・ド・リル」がどんなところなのか見てみましょう!

f:id:pukupukudelica:20190515211305j:plain

こちらがメインエントランス。

正直最初は「え、これが三ッ星レストラン?」という印象でした😅

今まで訪れたレストランにくらべ、こじんまりとして落ち着いた見た目だったからです。

しかし、中に入ってみると印象はガラッと変わりました!

まず最初に、レストラン自慢のお庭に案内していただきました。

f:id:pukupukudelica:20190515212310j:plain

ご覧のように、最初野落ち着いた外観からは想像できないほど美しいにわが広がっています。

お客さんは先ずこの庭のパラソルのところで、アペリティフ(食前酒)とアミューズ(食事前の軽いお通しのようなもの)をいただきながらメニューを決めます。

f:id:pukupukudelica:20190515212932j:plain

こちらがアミューズ。時期によって内容はことなりますが、今回はチーズ風味のプチシューやカラメリゼしたフォワグラなどが出ました。

どれも一口サイズですが、おいしくて一口じゃもったいなく感じました(笑)

f:id:pukupukudelica:20190515213303j:plain

横に流れるイル川を眺めながらメニューを決めます。メニュー表もおしゃれですね!

サービスの方にお話したら「どうぞお持ち帰りください」とのことなのでありがたく持ち帰らせていただきました😁

今回はレストランの名物「フォワグラのテリーヌが食べられる110€のコースにしました。

メニューが決まると今度はレストランの中のお席へと案内されます。

f:id:pukupukudelica:20190515213940j:plain

席につくとすでにそのメニューにあったセッティングがされていました。

席からは先ほどのお庭が一望でき自然の光と温かみのある照明が室内を照らしています。

そうこうしているうちに前菜からコースが始まります。

前菜を食べ終えると待ちに待ったフォワグラのテリーヌが来ました!

f:id:pukupukudelica:20190515214505j:plain

いや、、、これかなりすごいですよ(笑)

正直ここまでおいしいとは思っていませんでした。

このテリーヌはサービスマンが目の前で型から抜き取り盛り付けてくれます。

上にある茶色いものはポルトワインという甘口のワインで作ったジュレで、これがまたフォワグラと相性抜群!

 

フォワグラって当たりはずれが大きいんですが、ここのは何の臭みもなく口に入れた瞬間熱で溶け始め、なめらかな食感とともにフォワグラのうまみとコクが口いっぱいに広がります。

これは来た甲斐がありました!

 

そしてメニューは進みさいごはメインを選べます。

このときはオマール海老子牛子羊の中から選ぶことができましたが、私は子牛をいただきました。

f:id:pukupukudelica:20190515215435j:plain

子牛ならではの柔らかさとジューシーさがとてもおいしかったのですが、正直フォワグラのテリーヌの衝撃で印象はあまりのこりませんでした😅

 

メインの後はチーズをいただくのですが、さすがフランス!

日本に比べチーズの値段は1/5ほどなので、チーズワゴンで何種類も運ばれてきます。

f:id:pukupukudelica:20190515220004j:plain

しかもこれ、何種類食べても値段はコースに含まれているので変わりません!!

チーズ好きにはたまりませんね😍

 

この後デザートになるのですが、準備の間に特別に厨房を見させていただきました

びっくりするぐらい広々とした厨房は営業中とは思えないほど清潔で驚かされました。

ちょうどこの時シェフのマルクはいらっしゃらなかったのですが代わりにお母さまがわざわざ挨拶にきて下さました。すでに90歳近いにも関わらずいまだに厨房で作業をしていることに驚かされました😲

 

この後、デザートを食べ終えると再びお庭で食後のお茶とお茶菓子を楽しみました!

 

全体的に外からは想像がつかないほど華やかで、サービスの質ももちろん高くこんなに素晴らしい料理をいただけて113€(およそ15,000円)という安さに驚きです。

中には一つ星でもさらに料金がかかることがあるので、そう考えるとかなりお得です!!

レストランの歴史を体感しよう!

最後までお読みいただきありがとうございました😆

オーベルジュ・ド・リル」いかがでしたか?

星は二つ星に下がってしまいましたが、多くの人に愛される歴史あるレストランということに変わりはありません!

このレストランのすばらしさを是非、ご自身で体感なさってください!

レストランの基本情報はこちら

www.tripadvisor.jp

それでは、以上ぷくぷくでした!